前回の『SOSボタン』に引き続き、今まで遭遇したケースを幾つかご紹介
電車内で隣の人が倒れたら、どうする? ー SOSボタン - 生活向上委員会
非番の消防士さんの対応
男性が突然倒れました
またまた居合わせた非番の消防士さんが、車内から119番通報しました
心強いです!
電話で伝えていたこと
- 将に飲もうとしていた薬から、てんかんの発作によるものと、思われること
- 成人男性で、呼吸はあるが、呼びかけには応じないこと
- 何時何分発□□駅を出た電車で、次に○○駅に到着する車内であること
- もちろん、自分が非番の消防士であることも
消防は、○○駅に行くということで、電話を切ってました
周りの乗客に依頼したこと
- 仰向けにして、気道を確保する
- 衣服をゆるめる(この時は革靴も脱がせました)
- 持ち物を1つの袋にまとめる
- 駅に着いたら、「この車両だ」ということを、ホームで待機している人に伝える
意識がない男性を仰向けにするのは、女性3人でやっても、かなり重くて大変でした
60代くらいの女性の場合
冬の朝
親子で乗っておられ、まもなく終着駅というところで、60代くらいのお母様が倒れられました
娘さんが呼びかけましたが、返事がありません
乗客が次々と降りていきます
ホームには駅員さんはいません
娘さんは、あたふたしています
脈があるかを確認するため、首もとに手を当てると、手が冷たかったせいか、反応がありました
でも、まだちょっと眠ったような状態で、床に座りこんでます
ですので、後ろから抱えて起き上がらせ、座席に座らせました
この抱きかかえて起き上がらせる方法、この数日前に、たまたま介護の方法として、見たばかりでした
非力でも人を起き上がらせることができます
図解してあるサイトを見つけたので、リンクいたします
↓
そうこうしているうちに、乗り合わせていた女性客が、駅員さんを連れて戻ってきました
お母様も目覚められたたようで、しかしご自分が一時意識がない状態の自覚はなく、「立ってたのに、なぜ座っているのか分からない」ようでした
普通救命講習について
消防署では、『普通救命講習』なるものを、やっています
これは、消防が到着するまでの間、何をしたらいいのかを教えてくれる講習です
そこで聞いた初動のポイント
- 肩を叩きながら、呼びかけて、意識の有無を確認する
- 呼吸や脈があるか確認する
- 近くに人がいたら、「誰か」と言わず、「あなた119番通報をして下さい」、「あなたAED装置をとって来てください」と、名指しで協力を依頼する
このあと、心臓マッサージや、AEDによる通電と続きます
小学校のPTA主催で、夏休みのプールの監視のお手伝い前と、職場とで、受講したことがあります
自治体によって違いますが、消防署でやっている講習に参加したり、人数が集まれば開催してくれます